少子高齢化が進むと共に、増えた高齢者に対応するために介護施設は増加傾向にあります。職を探している人にとっても介護施設は良い受け口となっている実情がありますが、介護の仕事は高齢者が相手ということで普通の仕事よりも気をつけるポイントが違うという特徴があります。
介護職として高齢者の方と接する上でまず理解しておくべきは、高齢者は身体機能の衰えや家族と離れて集団生活に組み込まれた事よって非常に不安に苛まれている可能性が高い事。介護職はその不安を取り除いてあげるのも仕事です。
不安になっている高齢者がどのように接してもらえれば安心できるか、心を開くかは介護職である以上常に考えるべき命題と言えます。そのため、たとえば「する人もされる人も安心できる介護へ」のようなサイトを読んで、高齢者に安心してもらうために介護職はどうすればいいのか学んでいくと良いでしょう。
また介護職で働く時に最初に覚悟しておきたいのは、介護では避けては通れない汚物の処理です。介護では自分で排泄できずにおむつを付けている高齢者も珍しくありません。そのため排泄物を単に汚いものとして捉えたままでは嫌悪感や苦手意識から仕事にならなくなってしまう危険性もあります。
これを回避するのに役立つのは排泄物とは一体何であるのかを理解することです。食べたものがどのような過程を経て最終的に排泄物になるのかを勉強して理解すると、汚いものという意識を完全に払拭することはできなくても、成分や危険性などについてわかることで過剰な嫌悪感や忌避意識が出なくなることがあります。
もちろん実際の業務で回数をこなして慣れていく事もできますが、理解することでなくなる忌避感はそれとはまた違った部分になるため、経験と知識両方を備えるとより排泄物処理の精神的な難易度は下がることでしょう。